フルーツ

夏の果物『桃』の効果、栄養

桃はバラ科サクラ属の落葉性の植物です。

果実だけではなく蕾や種子、葉にも健康成分が豊富に含まれています。

果実には食物繊維、カリウム、クエン酸などが豊富に含まれているため腸内環境を整える効果や疲労回復効果があります。

また近年の研究により、糖尿病を予防する効果も期待できます。

桃は薄い皮に細かい産毛が生えていて、実は柔らかく多くの水分を含んでいます

 

しかし柔らかいため痛みやすく、収穫後にすぐ柔らかくなりますまた害虫の被害に遭いやすいので実に袋をかけて大切に保護することもあります。

桃の旬は7月から8月の間ですそのためお中元や暑中見舞いなどでよく選ばれることもあります

桃と言えば岡山のイメージがありますが、生産量日本一は山梨県になります

岡山県は第6位でかつて1位の生産量でしたが工業化によって桃の生産量を増やしていかなかったことが理由の1つです

しかし白桃の生産量は岡山は日本一です

桃と言えば赤みを帯びているイメージがありますが岡山では白い桃の生産が多いです

その白桃の品質は高く評価され、桃のミニ袋をかぶせ傷をつけず、表面がきれいになるようにしたり柔らかくとろけるような甘さがあり、糖度検査もしていて品質を安定させています

桃の種類

現在、桃には約100種類もの品種があります。大きく分けると、果肉が白い白肉桃と黄色の黄肉桃の2種に分類することができます。その中で3種を紹介いたします。

①あかつき

あかつきは、日本の桃の中で1番生産されている桃で表面が薄赤色でよく見かける桃になります

暁は250g〜350gの大玉でしっかりと硬く比較的日持ちがしやすいです

糖度が高く酸味はほとんどないための甘い桃の味を楽しめることができます

②白鳳

白鳳は日本の生産量が2位の桃で果皮は鮮紅色でとても綺麗です

肉質は繊維が少なく、水分が多くそのためにみずみずしい桃を味わいたいなら白鳳になります

味は、あかつきと同じく甘く酸味が少ないのが特徴です

③黄金桃

黄金桃は黄桃の1種で、黄桃は固く加工用で使われることが多いんですが、この黄金桃は硬くなくジューシーで生食向けです

また袋をかぶせることで日光に当たらなくなり、黄色の桃になります、袋を被せない場合は通常の桃色になります

桃の歴史

桃は中国原産だとされていて、春秋時代の中国の思想家である孔子が書いた「詩経」には、桃のことが記載されています

他には故事や物語にも桃が登場していて西遊記では孫悟空が桃を盗み食いしたり古来中国では、桃の木を仙木、果実を仙果と呼び、魔除けや不老不死の力があるとも考えられていました

日本では弥生時代の遺跡から桃の種が発見されたことから、その時代には中国から伝わったとされていました

日本最古の歴史書である日本書紀では、イザナミの足止めをしようと黄泉の国の出口で、イザナギが投げたものの中に桃があります

また日本では桃は鬼を恐れさせる果物だとされその結果、物語の桃太郎が誕生したのかもしれませんね

ちなみに桃太郎の元の話は川から流れてきた桃から、桃太郎が生まれたのではなく、

川から流れてきた桃を食べた、おじいさんおばあさんが若返ってその結果、夜にいろいろなことをして桃太郎が生まれたと言う冒頭でした

明治時代には、あかつき、白鳳などの品種が生まれ、桃が日本で盛んに栽培されるようになってきました

桃の栄養について

桃100グラム、(桃半分)あたりのカロリーは約40kcalで、

 

タンパク質は0.6g、脂質は0.1g、炭水化物は10.2g、食物繊維が1.3gです

カロリーがそんなに高くない理由として、桃には果糖とうという砂糖の1.5倍甘い糖質が含まれていて、りんご、みかん、ぶどう、バナナ、これらより桃は100gあたりのカロリーが低いのです

カロリーが気になる人には桃がオススメですね

ビタミンに関しては抗酸化作用のあるビタミンE、

体内でコラーゲンを作り出すビタミンCが含まれていて

それ以外のビタミンは少しずつあります

ミネラルは少ないですがまんべんなく含まれています

だから桃で特定の栄養素を摂取することよりも、甘さを楽しみながらカロリーを控えることに適しています

桃にはカテキンと言うお茶に含まれている成分があり桃がカテキンを作り出し酸素や病原菌から身を守ってくれます

そういうわけでカテキンの抗酸化作用によって、体を傷つける余分な活性酸素を除去して老化予防に貢献できます

カテキンはその他にも血糖値上昇を緩やかにしたり、口臭、虫歯予防、胃がんの原因となるピロリ菌から体を守る働きなどがあります

さらに桃が1番うまいところは皮に近い実の

の部分だとされ、カテキンが摂取できるだけじゃなくてとてもおいしいですもちろん皮には栄養成分が多く含まれているため皮まで食べることをおすすめします

食べる時は薄い布で産毛を取り除くと皮まで食べやすくなります

桃の選び方

全体にはっきりした紅色で色づいているものを選ぶのが良く、黒ずんだ紅色は避けると良いでしょう

そして枝ついていた部分を見て、綺麗な白色だとよく少し緑色だと未熟、黄色がかっていると鮮度が落ちてきているといえます

桃は傷つくと茶色っぽくなっていくので、茶色っぽい部分があるのも避けると良いでしょう

形は左右対称な割れ目が良く、大きさは同じ種類の中で大きいものが甘くておいしいのです。そういうわけで生産者は大きい桃を作るように育てています

また持ってみて、張りと重量感のあるものを、購入して下さい

桃だけじゃなく果物はおいしいものほど手を込んで作られているため、価格が高いほど新鮮でおいしいです

値下げされている桃は鮮度が落ちているものなので、おいしいと、あまり期待しない方が良いでしょう

桃の保存方法

桃の保存方法はまず硬く未熟なものは追熟すると良いでしょう

冷蔵庫だと追熟せず、痛むだけで常温で追熟するのが良いでしょう

熟した桃を保存するときは1つずつ紙に包んでビニールやポリ袋に入れて冷蔵庫に入れると良いでしょう

桃は冷凍すると味が落ちるので冷凍はお勧めしません