みずみずしく上品な甘さが、暑さで渇いた喉や体を潤してくれます。
大玉や小玉、赤や黄色、丸や楕円と様々な品種が出回っています。
スイカは『水分ばっかりで栄養なんてなさそう』と言うイメージを持ちますが意外にもスイカの栄養は機能性が高く、特に夏バテの解消に進められている優れた効果があります
今回はスイカの意外な効果とその栄養についてご紹介します
スイカはウリ科スイカ属の植物または、その果実のことをいいます
スイカは木になる果実ではないので、本来は野菜に分類されますが、一般的には果物は甘いという認識がされているので基本的にスイカは果物として分類されることが多いです
スイカは漢字で西瓜と書きますが、これは中国より西側から伝わったものです
スイカの原産地は南アフリカの乾燥地帯です
スイカはアフリカの乾燥地帯が原産地なので生きるためや子孫を残すために実に多くの水分が蓄えられています
例えば野生動物が水分補給のためにスイカと同時に種を食べて、その種子が遠くまで運ばれ栄養のある糞と一緒に外へ出される
そうすることで広い範囲で生息地を広げることができます
スイカは硬い皮の中に赤や黄色の果実がありその周りには黒い種があります
果実は水分量が多いので水分補給の代わりにもなります
また塩かけると甘さとしょっぱさの2種類の味を感じるとどちらか一方の味が引き立ちこの時スイカの甘さが勝っているとさらに甘く感じます
スイカは実だけではなく種も食べることができ、
種を乾燥させ煎って中身を取り出して塩で味付けしたり、酒のつまみなどで食べられます
スイカの種は脂質が多いので味はピーナツに近いものがあります食感はポリポリしておやつとして食べるのもいいかもしれません
スイカの種が5月中旬から8月までですだから暑い夏はスイカが1番おいしいんです
スイカの種類
①ひとりじめ
ひとりじめは小玉のスイカで、大人数で食べるスイカとは違って、1人で丸々食べることができるのでひとりじめと言う名前になりました
食べるとシャリシャリした食感で甘く色は薄紅色をしています
半分に切ってスプーンで味をすくいとって食べることができます
②クリームスイカ
クリームスイカは果肉が黄色が特徴のスイカのことで他に様々な品種あります
果肉はジューシーで糖度は高く、まろやかな味わいです
クリームスイカは希少性が高いスイカなので価格は高めです
③アンテナスイカ
普通のスイカは地面に置いてある状態で育てますがアンテナスイカは木の実のように吊るして育てます
吊るすことでスイカ全体に日光が当たり、味が均一に仕上がります
またルナピエナと言う品種では1株にスイカを1玉だけ実らせて栄養を1玉に集中させて美味しくさせています
徹底された水分管理によりちょうど良いみずみずしさ、甘さのスイカになります
味はシャリシャリして、果汁がしっかりあり、濃厚な甘さが口の中に広がりますそして白い皮に近い分まで美味しく食べられます
スイカの歴史
1857年にイギリス医療伝導者リビングストンがアフリカ探検に行った際、野生種のスイカを南アフリカで発見したことからスイカの原産地は南アフリカとされています
そこからスイカは北部へと伝わり古代エジプトでは4000年前の壁画にスイカの絵が描かれています
そこからギリシャ、インド、中央アジア等へ伝わり最終的には中国へと伝わりました
日本へスイカが伝わったのは平安時代とされていて、江戸時代にはスイカの品種が生まれ、中期には換金作物として栽培されていました
明治時代になるとアメリカ、ロシア、中国から様々な品種のスイカが入ってきて
それらのスイカを交雑することにより現在食べられている新種のスイカが誕生していきました
戦後になってスイカ以外の甘くておいしいものが登場してくると、スイカの人気がだんだんなくなっていき、家庭用冷蔵庫で保存できないと言うことで敬遠されるようになりました
そのため冷蔵庫にも入る小玉スイカが開発されていきました
スイカの栄養について
スイカのカロリーは100gあたり37kcalで、タンパク質は0.6g、脂質は0.1g、炭水化物は9.5g、食物繊維は0.3gになります
水分が多いので熱中症予防にもなります
ビタミンに関しては体内でビタミンAとなるβカロテンが含まれていますが、赤色のスイカにしか含まれていないので注意が必要です
ビタミンAは暗いところで視力が低下する夜盲症を防いだり、皮膚の粘膜の保護、活性酸素の除去、免疫力を上げて体内に侵入してきた細菌やウィルス、体内で発生した癌を退治してくれます
ビタミンCも多く入っており、体内でコラーゲンを作ったり、抗酸化作用、鉄分や銅の吸収を高め、シミやそばかすの予防してくれます
ミネラルは余分なナトリウムを排出し血圧を下げるカリウムが多く含まれています
シトルリンと言う成分が血流をよくしてくれます
夏の暑い日は汗をかいて血液中の水分量が減り血流が悪くなるのでスイカで血流を良くしてほしいです
スイカは水分量が多いので寒い冬に食べると体を冷やして、体調崩すので注意が必要です
スイカの選び方
スイカは追熟しないので買うときは熟したスイカを選ぶようにすると良いでしょう
その見極め方としてスイカを叩く方法がありますがスイカは未熟だと叩いた時に高い音が出て、逆に低い音が出ると熟しています。
でも経験によって判別できるようになる裏技なのではじめての人は難しいでしょう
他の熟しているかの見極め方としてツルが付いている部分がくぼんでいるやスイカの緑と黒の模様がくっきりしているなどがあります
スイカは冷やしてしまうと甘みが少なくなってしまうので、切ってない場合は風通しの良い涼しい場所で保存し、切っている場合は冷蔵庫で保存しなるべく甘いうちに食べると良いでしょう
冷凍保存するとスイカはダメになってしまいますが、スムージーやシャーベットなら用途で使う場合は冷凍保存すると良いでしょう
ちなみに私が8°c〜10°cの温度が美味しく感じられる温度で、キャンプなどで川にスイカをつける風景がありますがあれはスイカを美味しく食べる最善の方法です
家庭で再現する場合は大きなバケツにスイカを入れそこにタオルをかけて水を垂らすように入れるとちょうどいい温度になります
スイカの皮の白い部分には果肉の2倍もの量のシトルリンが含まれています。
食べ残せばシトルリンの効果も取れないので、捨ててしまうのはとてももったいないですね
この皮の白い部分は、塩もみやぬか漬けなどにも利用できるのでぜひ挑戦してみて下さい