まろやかな味とトローリ感、癖のある奥深い味、お酒や、食べ物のトッピングとして老若男女問わずみんな大好きな大人気のチーズです。
最近は「ラクレット」と言って、チーズの切り口を温め、溶けたところでナイフで削いでジャガイモなどにかけて食べるスイスの伝統料理はとてもチーズの味を味わえる1品です
チーズダッカルビやチーズフォンデュ、チーズバーガー、チーズケーキ、などチーズを使った食べ物はよくブームにもなるし好きな人も多いんじゃないでしょうか?
ですが中には、
カロリーが高いのでは?
塩分は大丈夫?
などと気になる人も多くはないと思います。
今回はチーズについての色々な事を見ていきます。
①チーズとは?
②チーズのカロリーはどれぐらい?太りやすいの?
➂チーズの栄養や効能?
④チーズのデメリットは?
⑤食べるならどれ位が適量なの?
①チーズとは?
チーズがいろいろな種類がありますが、大きく分けて2つに分類されます
・ナチュラルチーズ
牛やヤギ、羊などの乳に乳酸菌や凝乳酵素(レンネット)を加えて凝固させ、そこから「ホエイ」と呼ばれる水分を取り除いたものです
『レンネット』は乳に含まれるタンパク質「カゼイン」に働いて乳中のタンパク質を凝固させますそれによって液体の乳が固形のチーズになります
チーズの種類によっては乳酸菌やカビなどの生物の力を借りて発酵、熟成させたものもあります
ナチュラルチーズは原料となる乳の種類、使用する微生物、加工方法によって世界中で1000種類以上のナチュラルチーズがあると言われています。
・非熟成タイプ……カッテージチーズやモッツァレラチーズなどの熟成させずにそのまま食べるフレッシュタイプは乳の味がしっかり感じられてクセがないチーズです。
・熟成タイプ……カマンベールチーズなど表面に白カビを繁殖させて熟成させるチーズは熟成が進むと中身がトロットしてコクがあります、また乳酸菌や凝乳酵素の働きによって熟成が進み時間が経つことで味の変化も楽しめます。
風味が強いですがクセのある濃厚な味で好みが分かれる代表的なゴルゴンゾーラチーズは青カビの力を借りています
カビの部分を食べると少しピリッとした刺激があります
パルミジャーノなどスパゲティによくかけるハードタイプのものチーズの外の皮を酒や塩水で洗いながら熟成させるウォッシュタイプのものもあります
・プロセスチーズ
プロセスチーズは『ナチュラルチーズ』に、乳化剤などを加え、加熱し溶かし再び成形したものになります
製造工程の途中で加熱殺菌しているため、乳酸菌は死滅してしまいます。
熟成しないので、風味が変化せず保存性にとても優れています
こちらのチーズの方が結構なじみがある人が多いのではないでしょうか?
パンに乗せるスライスチーズや三角に切った形のチーズやキャンディーの形をしたチーズなんかはこちらのカテゴリに入ります
②チーズのカロリーはどれ位?太りやすいの?
チーズは太りやすい食べ物?
一口にチーズといっても種類によってカロリーが違います
*100g当たりです
・カッテージチーズ…105kcal
・モッツァレラチーズ…276kcal
・カマンベールチーズ…310kcal
・プロセスチーズ…339kcal
・クリームチーズ…346kcal
ややカロリーが低いものもありますが、
低カロリー食材とはなかなか言えないかもしれません
確かにチーズはカロリーが高いですが
以前まではカロリーの帳尻だけ合わせれば痩せるとされていましたが
摂取したカロリー全体における3大要素(糖質、タンパク質、脂質)などのバランスも重要になってきます
ビタミンやミネラルなどの摂取もとても大切です
痩せようと思って毎食小さなパンだけだとかカロリーは確かに少ないかもしれませんが他の栄養素は取れないし健康的に痩せる事は難しいです
リバウンドしやすくなりカロリー制限もダイエットにおいて大事なことではありますが
最近のダイエット法は肉や脂肪を避けるだけじゃなくて、糖質の量も大事です
糖質制限ダイエットをする人はむしろチーズ自体が低糖質なのでとてもおすすめです
➂チーズの栄養や効能
チーズには牛乳の栄養が凝縮されています
ビタミンチーズにはビタミンC以外のビタミンがすべて含まれていますだからフルーツや野菜と一緒にチーズをとるととても良いでしょ
チーズに多く含まれている『ビタミンB2』は摂取した糖質、タンパク質、脂質を効率よく分解してエネルギーに変える働きがあります
ビタミンは肌や粘膜を健康に保ったり抗酸化作用の効果もありますので、ビタミンがたくさん含まれているのは魅力的です
タンパク質チーズには良質なタンパク質が含まれています特に筋肉量を増やす効果が高いとされています
分岐鎖アミノ酸(BCAA)も多くその量はなんと卵や牛肉の4倍以上になります
筋トレをしている人からすればうれしい成分ですよね
チーズを食べると代謝も上がるし筋肉を増やす維持する働きがあるからリバウンドしにくいダイエットができます
さらにチーズに含まれているタンパク質は脳内の「セロトニン)を増やす働きがあります
セロトニンが脳内で増えると学習機能の向上や精神の安定や認知症の予防などの脳機能の改善につながります
カルシウムはチーズには牛乳の栄養素がぎゅっと凝縮されています
カルシウムも豊富です特にチーズのカルシウムは体内で吸収されやすくて吸収率は50から60%と小魚の約2倍になります。
チーズの熟成中にできるカゼインホスホペプチド(CPP)がカルシウムの吸収を促進させてくれます。
さらに骨を作る骨芽細胞の働きも高めてくれます。
④チーズのデメリット
チーズが含まれている脂肪分が多い分、カロリーが高いので食べ過ぎはどの食材も一緒ですが、カロリーオーバーになります
チーズなどの乳製品に含まれている脂質は、動物性の脂肪なので取りすぎると悪玉コレステロール値が高くなるなど脂質異常症の要因になります。
チーズの種類にもよりますが塩分量も結構多いため、食べ過ぎると肝臓や腎臓に大きな負担をかけて、高血圧やむくみにつながります
カッテージチーズやモッツァレラチーは塩分をほとんど含まないので
これにオリーブオイルとほんの少しの使用感とトマトや果物を添えたカプレーゼぜなどの料理にすると塩分を控えつつチーズをしっかり食べることができます
乳製品を摂りすぎるとニキビが増えると言うデメリットもあります肌荒れは美容の大敵ですよね
熟成チーズには「チラミン」と言う物質が含まれています
この「チラミン」は血管を収縮作用があり高血圧や偏頭痛の原因物質であることがわかっています
⑤チーズの食べる量はどれ位が適量?
他の食べ物との兼ね合いもありますが、何グラム位が良いとは一概には言えません
例えば揚げ物用や肉の脂身など脂質やカロリーを多く取ったりカルシウム補給として牛乳やヨーグルトをたくさん食べた日はそんなに食べない方が良いでしょう
食事のトータルバランスで各栄養素の摂取量を計るべきです
ピザやチーズフォンデュなどチーズをふんだんに使ったメニューを食べる日は他の食事のチーズが抜く方が好ましいと思います
またチーズの種類も大事でカテージチーズなど比較的あっさり味のチーズは多めに食べてもいいですし
クリームチーズカマンベールチーズなど脂質が多めのものやブルーチーズやハード系のチーズは塩分が高いので1度に多く摂取するのはやめましょう。
まとめ
チーズの種類や栄養食べ方のポイントについて知ることができましたか?
チーズには健康に役立つ栄養素も入っていますが
塩分が多くてカロリーが高いと言う点もあります
チーズの種類と特徴を理解した上で上手に取り入れて健康な生活に役立ててください