内臓

レバーは栄養豊富すぎて食べる時の注意点、レバーの栄養について

膵臓が悪い時は膵臓、肝臓が悪い時は肝臓を食べれば元気になるって聞いたことがありませんか?

それは薬膳の考え方の1つです

体の中の不調な部分を直すのに調子の悪い場所と同じものを食べるのが良いと言う考え方です

肝臓の悪いときには牛や豚や鶏のレバー胃が悪い時は焼肉ならミノやガツを食べればいいでしょう

心臓が悪い時は心臓のハツを、腎蔵疾患の時は腎臓のマメを食べると回復に役立つと言うことになります

薬膳は中医学の1つですが、中国では食肉と同じ位、内臓も大切に考えています

『同物同治』といいます

しかし飲み過ぎて肝臓が疲れたからレバーをつまみにいっぱいを食べるなんて事はやめて下さい

なぜならレバーは栄養価が高い食品だからです

栄養価が高すぎるからこそ食べるときに注意が必要です

それに同物同治と言う考え方であって、弱った臓器と同じものを食べたら健康に戻るなんて、そんな短絡的な話ではありません

本日はレバーの健康効果と食べ方の注意点と同物同治の話も混ぜながら話できます

同物同治とは

まず前提として肝心な事は、特定の食品が病気を治す事は無いと言うことです

レバーを食べたからといって肝臓が元気にならないと言うことです

レバーを食べたからといって、弱った肝臓がすぐに回復するとか肝臓の病気がたちどころに治るとかそういう事はありません

ただ体調不足の原因が、ある栄養不足である場合

その栄養不足を補うことで自然治癒力が高まります

自然治癒力が高まれば体調不良も改善の方向に向かって行きます

例えば、内臓の不調を感じやすいのってどんな時でしょうか

風邪の時や飲みすぎた時、ストレスがある時など思い浮かぶと思いますか共通して不足がちな栄養素があります

その栄養素はタンパク質、ビタミンB群、ビタミンC、鉄、亜鉛などです

レバーを始めとする内臓系の食材はどれも、ビタミンが豊富です

ただ同物同治は常に当てはまる、と言う医学的な根拠は現場にはありません

同物同治は注意しないと危険なところもあります

その動物が食べたものを消化吸収する器官である内臓、肺、脳みそ、眼肉など普段食べない肉も沢山あります

そういう部位は食中毒を引き起こす細菌や毒素、有害物質が存在している可能性があるからです

処理や調理が適切でないと、弱った体にさらに負担をかけてしまうことになりかねません

現在では、食肉の加工基準も厳格化されつつあります

平成24年7月には、食品衛生法の牛レバーの生食を禁止しています

牛レバーが出血性大腸菌による重篤な食中毒を起こす可能性が高い食品になります

これを受けてこの時は規制されていなかった、豚レバーを生食で提供するお店も出てきました

豚肉には最近や寄生虫による食中毒の危険性が非常に高いですなので加熱して食べないととても危ない食品です

しかし平成27年6月には内臓類を含む全ての豚肉の生食を法的に禁止しました

ですので毎日火の通りが甘い場合もとても危険な食品です

しっかり加熱して食べることが重要です

内臓の不調によっては栄養不良でない場合もあります

例えば胃もたれを考えてみて下さい

胃の具合が悪い時は食べ過ぎであったり疲れていたりすることが原因ですよね

モツを食べても消化が良くないし改善されない事は誰しもわかっていることです

むしろ消化の良い胃に優しいものを食べる方が体には良いです

もしくは飯を休ませるために食事を控えてみたりすることも重要です

体調不良は食生活、運動習慣、睡眠、ストレス、病気、怪我など複合的な要因で起こるものです

生活の中での原因を見直してその中の1つの改善ポイントとして同物同治を活用したら良いと思います

レバーの栄養について

レバーは鉄分が多い食品になります

鉄分は体にはあまり良くないものです

レバーは必須アミノ酸をバランスよく含んでいます

私たちの体は20種類のアミノ酸からできています

その20種類のうち9種類が体内で合成できません

体内で合成できない9種類のアミノ酸のことを必須アミノ酸といいます

ビタミンの含有量も非常に高いです

レバーは50gで成人が1日に必要とするビタミンAとビタミンB2を賄うことができると言われています

ビタミンA…抗酸化作用に優れていて粘膜や肌の新陳代謝を促して免疫力を高める働きがあります

ビタミンB2…細胞の再生を促進して動脈硬化を防ぐ働きもあります

レバーは栄養豊富な食材になりますね

しかしレバーの凄いところはこれだけではなく即効性があると言うところにあります

よくビタミンAを取るために緑黄色野菜を勧められますよね

流緑黄色野菜に含まれるのは、正確にはビタミンAに変換される前のβカロテンです

Βカロテンは、体内に入るとビタミンAに変換されて栄養素として利用されます

しかしレバーに入っているのはビタミンAになります

体内でβカロテンから変換する必要はありません

だから摂取してすぐにビタミンAを摂取することができます

ただ特にビタミンAの含有量が半端ないだけに、レバーの食べ過ぎはかえって体調不良の原因になります

ビタミンAは小腸で吸収された後、肝臓で貯蔵されます

この貯蔵されたビタミンAの量が多いと、ビタミンA過剰症になるため注意が必要です

有名なところでしたらプリン体が多く含まれるため痛風の原因にもなります

だから食べ過ぎはとても注意しましょう

栄養満点なレバーは用法と容量を正しく守る必要があります

レバーの鉄分について

特に男性に言える事ですが

前提として男性ば鉄分不足になりにくい傾向が強いです

さらに、日頃からお酒をよく飲んで肝臓を酷使している人の場合や脂肪肝の人は、鉄が蓄積しやすい傾向があります

鉄分の過剰摂取は、C型肝炎や脂肪肝を進行させるリスクがあります

特にレバーに含まれる鉄分は、ヘム鉄という体への吸収が良い鉄になります

レバーのヘム鉄含有量も多いから、より蓄積しやすくなってリスクも上がります

貧血が気になる女性には嬉しいですね

しかしその時も、ビタミンAの取りすぎには要注意です

レバーと言われる、肝臓の働きとは?

①私たちの体に必要なタンパク質の、合成と栄養の貯蔵

②有害物資の解毒と分解

③食べ物の消化に必要な酵素の合成と分泌

そして、肝臓の解毒作用は血液中に流れ込んできた有害物質を分解する事で無毒化しています

そして最後は二酸化炭素と水になって体外に排出されます

肝臓の無毒化する機能が衰えたら、血液中にアンモニアが増えてしまいますそうなれば脳障害の危険性もあります