梅と言うと何を思い浮かべますか?
ほとんどの人が『梅干』しとか『春』とか『おむすび』とかいろんなものを思い浮かべますよね
白いご飯の真ん中に梅干しが1つと言ういわゆる日の丸弁当を思い浮かぶ人もいるでしょう
なぜご飯に梅干を入れるのかといいますと梅干しが強力な殺菌効果や解毒効果を持つことからご飯の腐敗や食中毒の防止にもつながる合理的な食事です
また疲労回復の効果を持つことからも労働食にふさわしいとも言われています
そんな日本人にとってはなじみぶかい「梅干し」ですが、実はその昔から梅干しの持つ効果は知られていたようです。
そして最近では梅干しには殺菌効果だけではなく様々な健康効果があることがわかってきました
今まで梅干に健康効果なんてあるの?なんて思った人も、梅干の威力を知ると驚くことになるでしょう
梅干しの歴史
梅の実は、
奈良時代には、柿や桃、杏子などと同様に生菓子に加工して食べていたと言われています
平安時代になると中国から薬として梅を塩漬けにした梅干しが入ってきました
鎌倉時代になると梅干しは縁起物として料理に添えられたり、おつまみのような感覚で食べられていたようです
また武士が戰に行くとき梅干しを常備していたことから、その頃からすでに疲労回復などの梅干の効果が知られていた可能性が高いですね
江戸時代になると庶民の間にも梅干が浸透し一般の家庭でも広く食べられるようになります
明治時代に入ると梅干しが薬として認められ伝染病患者などに与えられたと言われています
梅干しを『1日2個』食べ続けることで、体に起こる健康効果8選
①血液サラサラ効果
梅干には血液をサラサラにして脳梗塞や心筋梗塞を予防できる効果もあるのですが、食べ方によってより血液サラサラ効果をさらに高める方法があるのです。
梅干しをそのまま食べても良いのですが、梅干しを煮て食べるとその健康効果がより高まるのです。
ポイントは梅干しを加熱していることで梅に含まれる貴クエン酸が結合してムメフラールと成分が作られます。いう成分が作られます。
この成分は加熱前には一切なく加熱して出始めてくるもので、血液が固まるのを防ぐ作用があり、血流を改善し血栓予防、動脈硬化に役立つと考えられています
煮物などを作るときに入れてみると簡単に摂取できますよね
②肝機能強化
梅干にはピルビン酸と言う成分がありこれは肝機能の強化に有効と言われています。
お酒を飲む人には嬉しい成分です
➂ピロリ菌
胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの原因とされるピロリ菌との可能性も深まってきたようです
胃痛や胃潰瘍、胃がんの原因となるピロリ菌は蛋白分解酵素を持っています
これによりいの粘膜が傷つけられいの病気になりやすくなります
1日2粒ほど梅干しを食べることでピロリ菌を抑制することができます
④老化予防
年齢を重ねることで女性や男性にも共通しとても気になる老化防止ですか、これも梅干しの健康効果があるそうです
美容のためには細胞が酸化しないこと老化しないことがとても大事ですが、いつまでも若々しい肉体を維持し美肌を保つためにも梅は効果があるのです
梅干しには塩だけでつける昔ながらの酸っぱい梅干しと、蜂蜜でつけた甘い梅干しがありますが、老化防止でのより健康効果が大きい梅干しは蜂蜜漬けの梅干しなのです
梅干に含まれる梅リグナンには体内の活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります
梅リグナンの卵容量は塩漬けに比べると蜂蜜漬けの梅干しの方が3割以上も増していると言われています
製造工程で塩漬けの梅干しを塩抜きして開いたところに梅リグナンが埋めてくれて成分濃度が上がってくると言われています。
梅干の漬け方にも影響があり焼酎や蜂蜜に付けた方が梅リグナンの成分が出て来やすいのです
梅酒などはその梅干の付け方をうまく応用しているのでとても良いらしいです
⑤骨粗しょう症を防ぐ
年齢を重ねるとカルシウム不足が原因で起こりやすい骨粗しょう症ですが、このカルシウムはもともと骨に吸収されにくい成分です
現代人のカルシウム不足は以前から指摘されてきましたが、毎日の食事で気をつけて摂取するようにしてもカルシウムの吸収効果が悪いので体になかなか定着しません。
吸収効率を良くするためにはマグネシウムが必要となるのですが、梅干しには以外にもこのマグネシウムがたくさん含まれています
このマグネシウムは吸収率の低いカルシウムや鉄の吸収を促してカルシウムが骨から持ち出されるのを防いでくれると言われています。
しかし梅干しの食べる時間帯によってカルシウムの吸収がうまくできるバイトできない場合があります。
カルシウムの吸収率が1番良い時間は午後8時から午前0時ですので、この時間に食べることでより効果率よく骨を作ることができます
⑥疲労回復
梅干しが癌や生活習慣病に効くと言う事は知らなくても疲労回復に効果があると言う事は多くの方が知っていると思います
疲れたときに梅干しを食べると疲れが取れると言うことを実際に体験したことがある方もいると思います
特に夏場は夏バテ防止のために梅干しを食べて、汗と一緒に排出された塩分を補給することが理想的です。
この疲労回復にひと役買ってくれているのが梅干しに含まれるクエン酸です。
私たちの体は運動すると糖分が分解されます
糖分が分解される際には乳酸が作り出されるこの乳酸が疲労の原因となります
梅干に含まれるクエン酸がこの乳酸の生成を抑制してくれます
体調がすぐれない時や疲れたときに酸っぱいものを食べたくなるのはそのためです。
⑦食欲増進効果
梅の酸味成分であるクエン酸は唾液の分泌を促して食欲を増進させるばかりではなく、胃液やその他の消化酵素の分泌を高めて消化吸収を助けてくれます。
さらに梅に微量に含まれているピクリン酸は腸の働きを活発にし便通の改善も期待できます。
健康維持のためには、私たちの体を酸性とアルカリ性のバランスをとることが欠かせませんから、健康でいるためには体液を弱いアルカリ性に保つ必要があります
しかしご飯やパンなどの主食や肉や魚などの食品はその多くが酸性食品です。
お酒も体を酸性にしてしまう食品です現代の食生活ではどうしても酸性食品を多くとりがちですが体液が酸性化すると血液はドロドロになって毛細血管の流れが悪くなり、血行不良等を引き起こす原因となります
体のためにはアルカリ性食品を食べて酸性を中和させる必要があります。
梅干しはアルカリ性食品ですのでほんの少し食べるだけで酸性を中和することができる優れ物です
例えば牛肉100グラムを食べたとき、賛成を中和するにはきゅうりの場合約900グラムも必要になりますが梅干しならたった5グラム(2分の1〜1個)で充分なので野菜を大量に食べるよりも効率的です
アルカリ性食品の梅を食べると血液やリンパの流れが良くなり抵抗力や免疫力がアップするので病気になりにくくなります。
⑧脂肪燃焼効果
最新の研究で梅干しに含まれる「バリニン」と言う成分には脂肪燃焼効果があると言われることがわかりました
和歌山県岐南地域に住む女性を対象に行った調査で梅干しを毎日食べている人は食べていない人に比べて、BMI(肥満度を調べる値)が低いと言うことがわかりました
梅干しをそのまま食べても脂肪燃焼効果が得られるのですが、実は加熱することによりこの「バリニン」と言う成分が20%もアップします
簡単な方法としては、ご飯を炊く前にお米1合に対し梅干し1個の割合で塩漬けの梅干しを炊くだけで、梅干しの炊き込みご飯が簡単に作れてしまいます
梅の酸っぱさ感がご飯の甘みを引き立てるのでお弁当やおにぎりで活用してみてはいかがでしょうか
まとめ
1日2粒程度継続して摂取することで疲労回復やダイエット効果病気の予防にもなるなんて食べないのはもったいないですね
最近の動物実験結果では、持久力に関わる筋肉増加の分野まで拡大しているようで、人間での梅干検証はこれからだと言われています
毎日何気なく食べていた梅干しにこんなたくさんの効果があるなんて驚いた方も多いのではないでしょうか