スーパーマーケットの生肉コーナーには必ず置いてある、
ブラジル産の鶏肉むね肉やもも肉などは非常に安価です
100グラムが50円以下で販売されていることも稀にあります
どうしてそんなに安いのでしょうか?
家計を助けしかも味も悪くないブラジル産の鶏肉ですが、なかにはブラジル産の鶏肉というだけで敬遠する人も多くいます
最もな理由から、思い込みのデマな理由までいくつか説はあるようですが…
見ていきましょう
ブラジルの鶏肉が安い本当の理由
①土地が安い
ブラジルは世界で5番目の国土を持つ非常に大きな国ですとにかく土地の値段が安いのでスケールメリットを生かした大規模畜産が可能です国土の狭い日本では当然こうした手法は不可能ですよね
②鳥インフルエンザ発生リスクが低い
ブラジルより国土が広い国の1つに中国があります
中国も鶏肉の生産国ではありますが2003年頃からの鳥インフルエンザかで輸入が滞ることもありました。
こうした疫病が発生しにくい良好な飼育環境も
ブラジル産鶏肉の生産コストを下げていると考えられます
③人件費が安い
ブラジルより国土の大きい鶏肉生産国としてもう一つ忘れてはいけないのがアメリカ合衆国です
ただアメリカは世界の先進国です国民の所得も当然のことながら高い国です
ブラジルは人件費も安いのでこれらの国の鶏肉より安く輸出できます
デマといわれている理由
最初に断っておきたいのですが誇張やデマもあるかもしれませんしかしまことしやかに言われている理由です
①ホルモン剤で無理に成長させている
ブラジル産鶏肉は成長ホルモン剤を飼料に混ぜることで無理矢理成長を早めているので本来通常出荷までに150日ほどかかるところ50日足らずで出荷しているようです
その結果として非常に安価になると言う噂です
確かに早く育てられれば大量生産できますし1羽当たりにかかる飼料や人件費のコストも抑えられますよね
とは言えブラジル政府が鶏肉に成長ホルモンの入った資料を与えることを禁止しています
早く成長するのは、そういう品種だからという理由で、ブラジル産も国産も変わりません
②過密空間で大量に鳥を育てている
鶏たちの心身の健康等は一切度外視して、過密空間で大量飼育しているため価格が安くなると言う噂です
とは言えワールドアニマルプロテクションと言う動物保護団体がリリースする畜産動物の福祉格付け調査においてはブラジルはB判定、一方日本はそれよりも2段階も劣るD判定だったといいます。すべての鶏舎を調査したわけではありません
飼育密度についてもブラジル鶏舎は平均は28.5kg/mだったのに対して日本は45.68kg/mと日本の鶏舎の方が飼育密度が高かったといいます
鶏の生育環境のみを比較するとブラジルが優れていると言わざるを言えません
③抗生物質で死亡率を減らしている
ホルモン剤だけでなく、抗生物質を飼料に混ぜることで鳥の死亡リスクを減らし無駄を減らしているといいます
過去に数件残留基準を上回る量の抗生物質が検出されたことも実際にあると言うことです
平成16年11月、同17年の7月、東京検疫所にて検出しました
ただしこれらは全量廃棄や保管の措置がとられたそうです
国内に流通するまでに検疫で必ずひっかかり、日本の検疫は優秀です
確かにブラジル産の鶏肉は安さだけが非常に目立ちます
安かろう悪かろうが皆思い込みで間違った情報が出回ってます
何事もそうですが結果には必ず理由があります
日本に輸入している鶏肉は国の安全基準はクリアしているはずです
ブラジル産と国産、どちらの鶏肉も品質においては大きな差はないと思います
むしろブラジル産の若鳥の方が生育環境が良い分高品質な商品かもしれません
しかし決めるのはあなた自身で毎日の食事に取り入れる食品は自分で納得の上は選択しましょう