糖尿病

食べて治す『糖尿病』の食事療法

糖尿病の食事療法とは『食べて糖尿病を治療する方法』のことを言います。

糖尿病って食べ過ぎたからなったんではないんですか?って思う方もいらっしゃると思います。

食事療法は食事の量やバランスを調整して適量の栄養素を取り入れながら療養すると言うものです

糖尿病とは生活習慣、特に食生活の乱れが大きく関わって発症します

そのため食生活の改善が高血糖の予防において、とても重要になってきます

インシュリンを打ったり薬を飲んだりするわけでなく、お金もかからないので食事療法はとにかく軽視されがちです。

糖尿病においては「食事療法」こそが最高の特効薬です

血糖値を正常に近い状態に保ち続ければ合併症と無縁の生活も不可能ではありません

特に2型糖尿病では7割以上の方が食事療法だけで病状を改善することができています

インシュリン注射や飲み薬が必要な場合も食事療法が実践されて初めてその治療効果が出てきます

とは言え「食事に気をつけてねって言われるけど、どうしたら良いのかわからない!」

「頭では分かっているけど、実践するのはなかなか…」

そう思っている人は多いのではないでしょうか?

1日3食× 365日いつも意識してパーフェクトな食事を行うなんてそうそうできることではありません

しかし食事療法のポイントさえ押さえてしまえばちょっとした工夫で高血糖の改善をすることができます

今回は食事療法の基本となる3つの柱についてお話しします

「糖尿病の食事療法ってどんなものなの?」

「血糖値をうまくコントロールするにはどうしたらいいの?」

と悩んでいるあなたこれを見ることで食事療法の基本を理解することができます

あなたは食事療法と聞くと「何か特別な食事をしなければならない」とか

「食べてはいけないものがありそう」とか思っていませんか?

そんなに難しく考える必要はありません

食事療法の基本原則は量、質、バランスの3つだけです

一言で言えばこれまでの食事の偏りを改善し健康的な食事に変えることです。

これさえ守れば糖尿病を正しくコントロールできます

それでは食事療法の3つのバランスそれぞれを詳しく見ていきたいと思います

①量

糖尿病発症の最大の誘因は、必要以上に食べることです。

私たちが健康に生活するためには一定の栄養が必要ですが、多すぎても少なすぎてもいけません

ここでいう多い少ないと言うのは食物のかさや重さではなく、カロリーのことです

糖尿病と診断されるとその人の年齢、身長、体重、生活活動量、血糖値、合併症の有無などに基づいて1日の食事の量が「指示エネルギー」と言う形で処方されます

あなたも「1日〇〇kcalにしましょう」と言われたことがあるかもしれません

これがすなわちあなたが健康保つために最適な1日の食事量で食事療法ではこのカロリーを守ることが基本中の基本です。

②質

指示された一定の食事量で体に必要な栄養素を十分に満たすためには栄養配分を考えて食品を取ることが必要です。

炭水化物、たんぱく質、脂質を3大栄養素と言います。

1日の指示エネルギーの時50〜60%炭水化物、20%前後をタンパク質、残りを脂質と言う配分が理想的です

3大栄養素の必要量を確保した上で、それを効率よく使うための潤滑油としてビタミンやミネラルも不足しないように補給しましょう。

野菜、海藻、きのこなどビタミンやミネラルの供給源となる食品は総じて低カロリーですからたくさんとって指示エネルギーを超える心配はほとんどありません

③バランス

バランスと言う点では、「質」でも説明したように、栄養バランスをとること、次に1日3食バランスよく配分して食べると言うこともポイントになります。

1日のトータルの摂取エネルギーが同じでも、1食だけに集中して食べると血糖値が変動が大きくなることがわかっているからです

食事を抜くのはもってのほかです。

朝食を抜くのは良いくないと耳にすることが多いと思いますが、

なぜ良くないのかあなたはわかりますか?

朝食を抜いてしまうと空腹の時間が長くなり、昼食後の急激な血糖値の上昇につながるからです

また、血糖値が急上昇することによって体脂肪がつきやすくなることもわかっています。

3度の食事量は均等を基本に、できるだけ食事時間も毎日一定にして規則正しく食べることを心がけましょう

以上の3つが糖尿病の食事療法の土台となるものです

土台がしっかりすることで長期にわたってセルフケアが行えるようになり結果として血糖値を良い状態に保つことができます

糖尿病の食事は糖尿病でない人の生活習慣病予防や健康食としても利用できるものです

1人分だけ特別なメニューを組むのではなく、食事量だけ加減して家族全員が同じ食事をするこれが無理なく食事療法を続けるコツとも言えるでしょう

まとめ

今回は、『食べてなおす』。

糖尿病の食事療法と言うことで量、質、バランスの3つの柱についてお話ししました

・1つ目の量は健康保つために適切な1日の食事量つまりあなたに合ったカロリーを守って食事をしましょうと言う事

・2つ目の質は体に必要な栄養素を満たすために3大栄養素である、炭水化物、たんぱく質、脂質をバランスよく摂取し、ビタミンやミネラルも不足しないように補給すると言う事

・3つ目のバランスは血糖値の急上昇を引き起こさないように、食事を抜いたりせず朝昼夕3食なるべく均等に食べると言う事

糖尿病を改善するには食生活を見直すことがとても重要となってきます。

糖尿病または糖尿病予備軍と診断された方で改善するための行動を、まだ何も起こしてないと言うあなた!

放置すると3大合併症である神経障害、網膜症、腎障害引き起こし気づいたときにはもう手遅れになってしまうことがあります

まずはあなたの食生活を見直すことから始めてみませんか?