痛風

食べてはいけない!『痛風』にならない為の食事

『風が吹くだけで痛む病気』『お金持ちがかかる病気』贅沢病などと言われる痛風

この病にかかる人は年々増え続け現在では推定80〜90万人もの患者がいると言われています。

30代以上の男性のおよそ約3割が痛風予備軍であると言われています

痛風は食生活の欧米化に伴って増え続けてきました。

そして今や誰しもがかかる可能性のある身近な生活習慣病です

では痛風とはどのようなも病気なんでしょうか?

痛風の症状は何といっても突然前触れもなく突然の激痛の発作です

痛風の背景には高尿酸血症があります

高尿酸血症を放っておくと隠れた病気が表に出てきたりして、痛みで命を落とす事はありませんが将来的には心臓病や脳の病気などを引き起こしやすい怖い病気です

さらに痛風の怖いところは激痛に襲われるまでは自覚症状がなく見逃しがちになってしまう点です

プリン体について

プリン体とは尿酸の原料となる物質です

食物から摂取するものと、体内で合成されるものがあります

実は食事から摂るプリン体より体内で合成される方が多いんですが、やはり過剰摂取は禁物ですが、極端に避ける必要はありません

プリン体は細胞の核を構成する成分なので、ほとんど全ての食品に含まれています。

さらに尿酸の元となるプリン体の80~90%は体内でつくられます。

食事由来のプリン体は10~20%はどになります。

尿酸値を下げる為には、食事に含まれるプリン体を気にすることも大切ですが、日常生活の見直しと肥満、高脂血症、高血圧などの改善の方が重要になります。

 

痛風の主な原因としてアルコールが上げられますが、アルコールを体内で分解する時、尿酸が作られるという理由もあります

1日に飲める適正量は?

・ビールなら中瓶1本500ml、

・ワインはグラス2杯位、

・ウイスキーは60ml、

・日本酒なら1合位

痛風でよく知られている症状はひどい痛み

痛風は1つの関節に現れ、最も多いのが足の親指です

一番痛風になりやすいのは中年の男性と閉経後の女性ですが、どの年齢でもなる可能性があります

そこで今回は痛風で避けた方が良い食べ物についてご紹介します

①内臓肉、赤身肉

動物性のタンパク質は大量のプリン体を含むことが多く痛風につながります。

ある研究によると週に2回以上の赤身肉を食べた人は、週に一回未満だった人より痛風と診断された人が50%も多かったそうです。

赤身肉は飽和脂肪酸も含みますがこれも、痛風に関連すると証明されています。

レバーなどの内臓部分は特にプリン体が多いところだそうです

砂ぎもはプリン体が少なめなのでおすすめです。

プリン体は水に溶けるので肉や魚から取ったスープ(鶏がらスープなど)にも注意が必要です。

ラーメンのスープは塩分、脂質はもちろん、プリン体も多く含まれていますので、やはり残すのが懸命です。

②甲殻類、魚

動物の肉と同じく多くの海産物のプリン体を豊富にに含みますから痛風が気になる人は避けるか、少量にしておく方が良いかもしれません。

干物やマイワシや大正エビやロブスターのような魚介類はプリン体が豊富です

研究によるとマグロ、ホタテ貝、そして鮭のような身が濃い色の魚も避けた方が良いです

週1回以上食べると痛風のリスクが高くなります。

魚卵はプリン体が多いイメージがありますが、イクラや筋子、数の子はプリン体が少なめです。

③ビール

アルコールは大体プリン体を含みます

中でも特にビールです

研究によるとビールは同じ量のリキュールに比べ10倍のプリン体を含むこともあります

良いニュースとしてワインはリキュールやビールとは違って148mlまでは血清尿酸値を増加させず痛風の人にも安全と研究で証明されています

体内で作られるプリン体を少なくするためには、アルコールの量を抑えることが大切です。

アルコールは体内でのプリン体生成を促し、血清尿酸値を上昇させます。いくらプリン体の少ない飲料を飲んでも、アルコールを飲む量が多いと痛風になってしまいます。

④ソーダ類とフルーツジュース

研究によると果物に含まれる果糖は体内の尿酸を急激に増やし痛風になるリスクを高めます。

丸ごとの果物を食べても痛風や関連した痛みのリスクは高くならないようですがソーダやフルーツジュースそれに果糖の多いコーンシロップを含む飲み物は避けた方が無難です

⑤市販の加工食品

ケチャップやサラダドレッシングからクッキーやクラッカーに至るまでお店で売られている多くの加工食品は果糖の多いコーンシロップを含みますから注意して食べる必要があります

研究によると普通のパスタやパンに含まれる生成された炭水化物も体内の尿酸を増やし痛風の痛みを増長する可能性があるとされています

ストレス

食べ物ではありませんが、ストレスも尿酸値を増やす原因のひとつで、責任感が強いタイプでがんばりすぎる人は、ストレスがたまりやすく腎臓の負担をかけ尿酸値が下がりにくくなる可能性もあります。

まとめ

痛風は知らない内に進行する病の1つです。

痛風にならないようにするには、『肥満予防』『十分な水分摂取』『プリン体の多い食品を控える』『アルコールを控える』『適度な運動の実践』が大切になります。

なかなかハードルの高い予防策になりますが、『骨折以上の痛み』or『生活の改善』かどちらがいいと問われたら、後者の方を選ぶ人の方が多いはずです

辛い痛風を避けるため、出来ることから始めていくのが良いでしょう。