夏になると麦茶を飲む人が多いのではないでしょうか?
老若男女問わず様々な人に飲まれている麦茶
ミネラルが多く、体にとっても良いと言われていますがどのように良いのか細かく見ていきましょう。
麦茶とは
麦茶は、殻つきのまま焙煎した大麦の種子をお湯や水で成分を抽出したお茶です。
お茶といっても緑茶のようにチャノキの茶葉を使用していないので、茶外茶と呼ばれています
大麦の収穫期は初夏であり夏に旬の大麦で作る麦茶はとてもおいしいのです
麦茶には体を冷やしたりなどの熱中症対策にもなるので麦茶は夏に飲むお茶としての地位を築き上げました
麦茶の種類
六条麦茶
六条麦茶で使われている、六条大麦は一般的に麦茶にして飲まれている大麦で
麦茶以外にも押し麦、もち麦、米粒麦など麦飯として使われることが多いのです
コクと深みのある味、香りを味わいたい人は六条大麦の麦茶をお勧めします
二条麦茶
二条麦茶で使われる二条大麦は明治時代にビール醸造、現代では焼酎の原料になっています
澱粉質が多く含まれているため甘みがあり、苦味が少なく飲みやすいです
ハトムギ茶
ハトムギ茶は香ばしい香りとすっきりとした味わいが特徴で、
ニキビ、シミ、そばかすの予防と改善、肌代謝の促進、老廃物などのデトックス作用、美肌効果があります
ブレンド麦茶
ブレンド麦茶は大麦のほかに黒豆、ドクダミなどの他の材料も入れた麦茶です
混ぜたものによって味や風味が変わり、さらには麦茶以外の効能もあります
大麦は海外でよく食べられていますが、麦茶は日本生まれのものであるため、海外では麦茶は珍しい飲み物です
麦茶の栄養
麦茶のカロリーは100mlあたり1kcalでタンパク質、脂質は0gで、炭水化物は0.3gになります
麦茶のミネラルは骨の材料になるカルシウム、細胞膜の形成をするリン、細胞の新生を促進する亜鉛、余分なナトリウムを排出して血圧を下げるカリウムがほんの少し入っています
ミネラルは、1リットル飲んで1日に必要な量の1%程度の量です
麦茶が熱中症対策に良い理由
麦茶にはカフェインが含まれていません
カフェインの入ったコーヒー、紅茶、緑茶には覚醒作用があります
それ以外にも利尿作用があり体の水分が抜けていくので脱水症状が起きやすい暑い夏だと体に悪影響が起きやすいです
麦茶の香り成分であるアルキルピラジンには血液をサラサラにする効果があります
暑い日に汗をかくと血液の水分量が減り血液がドロドロになりやすくなります
その結果血栓が生まれ血管が詰まりやすくなりますそのため熱中症とともに脳梗塞、心筋梗塞などの血管が詰まる病気も発症してしまうかもしれません
麦茶には胃粘膜を守ってくれる効果があり、夏バテによる食欲不振に麦茶を飲むことも効果的です
ただキンキンに冷やした麦茶を飲むと胃を冷やして逆にいが疲れてしまうから注意が必要です
麦茶の香りにはリラックス効果がありますので疲れた日に温かい麦茶でリラックスするのもとてもいいと思います
熱中症対策以外の効果には麦茶に含まれているポリフェノールによる抗酸化作用そして虫歯予防にも効果的です
麦茶の効果
よく夏場などに水分補給のために飲まれている麦茶ですがもともと大麦の種を煎じた飲料のことを指しています
緑茶や紅茶などと違いノンカフェインなので子供からお年寄りまで誰でも安心して飲むことができます
また麦茶の抗酸化作用は脳卒中や心筋梗塞などの予防にも効果的だとされ
特に糖尿病に関しては胃の粘膜を保護し合併症を抑える効果があるとされています
さらに麦茶の中には特定保健用食品に認定されているものもあります
特定保健用食品とは消費者庁にその有効性や安全性が認められた食品であり特に血圧が高めの方を対象に販売されています
特定保健用食品に認定された麦茶では血管の収縮を促進する酵素の働きを抑え高血圧に対しても効果的であると言われています
実は高血圧と糖尿病には大きな関わりがあるとされ麦茶に含まれている成分はそのどちらの症状にも高い効果を発揮します
高血圧と糖尿病の関係とは
実は高血圧と糖尿病はどちらかを発症すればもう一方の症状を誘発すると言うような相互関係にあります
高血圧になる主な原因としては血管が硬くなり拡張しづらくなることまた血管内を過剰な量の血液が流れることなどが挙げられます
そもそも血圧とは心臓から送り出された血液が動脈内に流れる際に壁の内側押す力の強さを表していますいます
高血圧になると動脈硬化や脳梗塞さらには心筋梗塞などの症状が起こる可能性が高まります
さらにすでに糖尿病の症状が現れている場合その可能性がアップします
また糖尿病になるとそうでない人と比較すると高血圧になるリスクがかなり高まります
糖尿病の方の場合ブドウ糖を細胞に取り込むために必要なインスリンが十分に分泌しないため血糖値つまり血液中の糖の濃度が高くなってしまいます
血糖値が高くなることで、血管中の水分量が増え血圧がさらに上昇しやすくなります
特に肥満気味の方の場合交感神経の働きにより血圧を上昇させるホルモンが分泌されてしまいさらに糖尿病合併症の腎症があれば、ますます高血圧気味になってしまいます
高血圧と糖尿病の共通点とは
一般的に血圧の正常値は最高血圧120mmhg未満最低血圧80mmhg未満と、されています
この血圧の数値常時最高血圧が140mmhg以上又は最低血圧が90mmhg以上となると高血圧と呼ばれます
ちなみに血圧が120〜139mmhg又80〜89mmhgの方は高血圧予備軍とされています
食生活の変化などとともに近年糖尿病患者やその予備軍が急増しており実は日本には高血圧の方が10,00万人以上いるとも言われています
高血圧と糖尿病は偏った食生活や不規則な生活習慣が症状を起こす原因となります
また運動不足や過剰な飲酒炭水化物ばかりを食べて野菜をとらないなどと言う偏食もその一因となります
現在高血圧や糖尿病では無い方でも、もしそのような生活を長く続けているとやがて血糖値が高くなったり血圧が上昇してしまうなど人体への悪影響が出始める可能性があるので食生活はバランスの取れた食時を心がけるようにしましょう。
麦茶の活用法
すでに糖尿病である場合や糖尿病を予防したい場合は、砂糖の摂取を抑える必要がありますそのためジュースなどの清涼飲料水やスポーツドリンク砂糖入りの缶コーヒーなどを飲むのは避けた方が良いでしょう。
水分補給する際にはミネラルウォーターや麦茶などのお茶を飲むことが理想的です
麦茶は昔から老若男女を問わず多くの人々に日常的に飲まれている飲料であり
健康維持や高血圧または糖尿病予防に大いに役立ちます。