皆さんも気にしないで使っているアルコール飲料と言う言葉ですが、実は国が基準を作っています
酒税法では「アルコール度数1%以上のものをアルコール飲料」として定めています
アルコールが入った飲み物=アルコール飲料と言うわけではありません
つまり0.9%の度数ならノンアルコール飲料として販売しても法律上は問題はありません
『酒税法の定義』と「ノンアルコールと言う言葉のイメージ」が噛み合っていませんよね
だから「ノンアルコールなのにアルコールが入っている?」って混乱しますよね
0.1%でもアルコールが入っているものはお酒にしてしまえばいいと思うんですけど…
しかしそうすると色々なものに酒税がかかってしまって物価が上昇してしまいます
ですので、そういった不具合を回避するために法律では「1%以上のアルコール」を含むものを酒類としています
以前はノンアルコールと言ううたい文句で普通にアルコール度数が0.5%のものが販売されていました
今現在では、日本国内で一般的に流通している国内メーカーの商品で「ノンアルコール」とパッケージに表示されているものにはアルコールが全く入っていません
なぜそうなったかと言うと、酒類の広告審査委員会が、業界全体として自主規制しているからです
2012年にノンアルコールに関する自主規制が設定されています
きっかけは酒気帯び運転の厳罰化が定められたタイミングで「ノンアルコール飲料は0.00%」と言う定義ができたんじゃないかと考えられています
しかしこの0.00%はアルコール分が0.005%未満と言う意味なんです
0.005%未満のアルコール濃度というのは、果物に含まれる微量のアルコールよりも低い濃度なんです
0.00%のアルコール飲料にはアルコールが入ってないと言い切ってしまっても問題はありません
ただしアルコール表示でアルコールが入っていないと、
言い切れるのは国内メーカーが作ったノンアルコール商品だけです
輸入品の場合は国内の業界が儲けた実施基準が適用されないってことです
海外の商品は「ノンアルコール」と記載されているのにアルコール度数が0.5%などの商品も存在しているからよく確認して購入するようにしてください
ノンアルコールの添加物
「ノンアルコールビール」によく含まれている添加物で注意してほしい添加物
①甘味料
人工甘味料は添加物の中でも1、2を争う位避けたいものです
人工甘味料を習慣的にとっていると腸内環境が乱れやすくなる上に、糖尿病のリスクが高くなります
人工甘味料については「ダイエットジュースを週に1カップ以上飲む人は、飲まない人と比べて糖尿病の危険が1.7倍高かった」、こんな研究結果が出ています
ここで問題なのがこのダイエットジュースにはカロリーオフのビールに入っているのと同じ人工甘味料が入っていました。
ラットを使った事件で「人工甘味料を与えると腸内環境が変化し、血糖コントロールが悪くなった』と言う結果もあります
人工甘味料は糖質オフのはずなんだけど回りに回って血糖コントロール悪くするということがわかっています
人口甘味料の中でも有名なのがアセスルファムKです
このアセスルファムKは砂糖200倍の甘さを持つ人工甘味料で、
カロリーもほぼないと言われてますけど、これは1部のノンアルコールビールにも含まれている甘味料です
②果糖ブドウ糖液糖
果糖ブドウ糖液糖はトウモロコシから精製されたシロップのことで血糖値がめちゃめちゃ上がりやすいです
果糖ブドウ糖液糖を含む飲料を1日に1〜2回摂取した人では
摂取してない人に比べて
2型糖尿病の発症リスクが26%増加し、心血管疾患の発症リスクが35%増加する、脳卒中の発症リスクが16%増加すると言う3大リスクの増加が確認されました
果糖ブドウ糖液糖が入ったジュースを毎日2杯以上飲むと、これらの疾患リスクが上がると考えられています
ブドウ糖はトウモロコシから作られます
そのトウモロコシはほとんどがアメリカからの輸入品でそのうち85%が遺伝子組み換え食品なんです
遺伝子組み換え食品は長期間摂取した場合の安全性がはっきりしていません
ただ、トウモロコから作った高果糖の液『フルク』は人間の代謝機能を壊すことがわかっています
③カラメル色素
カラメル色素とは着色料の1種で、コーラやノンアルコールビールにはよく含まれています
カラメル色素はデンプンや糖蜜を熱処理して作られた、カラメルⅠと言う物です
それらに亜硝酸化合物やアンモニウム化合物などを加えたカラメルⅡ.Ⅲ.Ⅳの4種類があります
カラメルⅠ.カラメルⅡは原材料に入っていても問題はありません
問題なのはカラメルⅢ.カラメルⅣは動物実験で発がん性が認められています
厄介なのはカラメル色素と書いていてもどれが入ってるのかわからない点です
ノンアルコールビールの良い点
睡眠をサポートしてくれるしホップとGABAでリラックスできます
ホップはビールの心地の良い苦味と爽やかな香りのもとでビールの味わいを再現するためにノンアルコールビールにも入っているハーブです
このハーブには鎮静作用があると言う理由からも効果が期待できます
そしてホップと同じくビールの原料である麦芽には、GABAと言うアミノ酸の1種も含まれています
GABAには脳を落ち着かせるα波を増やして副交感神経を優位に導きリラックス状態にする働きがあります
ノーアルコールビールは、質の良い睡眠の妨げになる交感神経を刺激することも、利尿作用と喉の渇きで夜中に目が覚めることもないので,睡眠を妨げずに安心してホップとGABAを取り入れることができます
また、ダイエット効果もあります.
GABAには、血糖値の上昇を抑えるインスリンの働きを助けてコレステロールや中性脂肪の増加を抑える働きがあります
しかしビールに含まれる炭酸ガスやホップの苦味成分が胃壁を刺激することで食欲が増進することもわかっているのでダイエット時には飲み過ぎには注意です
ホップには女性ホルモンに似た作用を持つ「フィストロゲン』が含まれていてこの働きで生理痛などの症状を緩和することができると言われています
さらにビールやノンアルコールビールに含まれる麦芽にはビタミンB郡も生まれていて美しい肌や髪の毛などが成長をサポートしてくれます
しかもノンアルコールビールは仕事でのパフォーマンスを向上させてくれると言う説もあります
ホップは鎮静効果のみならず脳の活動を向上させることも期待できます麦芽にはドーパミンを放出させる効果があって「やる気」を引き出してくれる効果もあるとされています
ノンアルコールビールの買い方
アルコールを1%近く含む商品も存在するので注意が必要です現在はビールテイスト飲料と言う表記に変更されつつありますが、
ビールからアルコール分を除いて作るものや、
発酵の時にアルコールが発生しないようにしたもの
清涼飲料水にビール風の味付けをしたものなどがあります
必ずチェックしたいのはホップと麦芽が入っているかどうかをチェックしてください
快眠効果があるホップと麦芽に含まれるGABAをしっかりと取り入れるためにも、この2つが入っているものをやりましょう
あと先ほど書いた、人工甘味料のアセスルファムkや果糖ブドウ糖液糖などがなるべく入っていないものを選んだ方が良いでしょう