独特の臭みから、好き嫌いがわかりやすいレバー
しかし、豊富な栄養が含まれています。これまで敬遠していた人も、これを機に挑戦してみましょう
独特の臭みが苦手な方も多い食材ですが、安く変えて栄養も豊富で疲労回復や美肌効果も期待できる食材です
従来は臭みの原因である鳥レバーに含まれる血を取り除いたり牛乳につけたりと臭みを抜く方法がいろいろありますが後半に私がやっている方法を紹介いたします
レバーは豊富な栄養素
レバーと言うと鉄分を思い出す人も多いと思いますが、それだけではありません
まずは、ビタミンA(レチノール)が挙げられます。実はどの食材よりも多く含まれます
ビタミンAにはたくさんの効能があります
免疫力を向上させ、眼精疲労に効果があり、粘膜の新陳代謝を促します。
また抗酸化作用もあるので老化防止にも最適です
また美肌効果美白効果も期待できます
もう一つ重要な成分はヘム鉄です
特にレバーに含まれるヘム鉄は、体への吸収率が高いので、貧血予防に最適です
他には、エネルギーを作るために欠かせない、ビタミンB群も豊富に含まれます
ビタミンB2は細胞の再生を促し、動脈硬化を予防します
また、脂肪分解する働きもあり、ダイエットに効果的です
ビタミンB1には体の活性化、疲労回復を促す働きがあります。
ニラやネギなどに含まれるアリシンと結合すると、吸収率がアップします
さらに、妊娠中や子供の成長に必要な要素も含まれています。
ビタミンB12との働きで赤血球を合成するので、「造血のビタミン」と呼ばれています
最後に挙げられるのは、必須アミノ酸の1種と言われているトリプトファンです
神経伝達物質「セロトニン」の原料となります
セロトニンは、メンタルの安定に欠かせない成分で睡眠障害、うつ病の改善に効果を発揮します
レバーの食べ過ぎには要注意
レバーの栄養について紹介してきましたが、同じレバーでも鶏、豚、牛によって得られる効果が変わってきます
鶏レバーには、ビタミンAが他のレバーより多く含まれています
パソコンやスマホなどによって、普段から目を酷使している人は、摂取すると良いと思います
またカロリーが低いので、ダイエットにも最適です
逆に鶏の白レバーは、いわゆる脂肪肝でカロリーが高いので注意が必要です
豚レバーは疲れたときにオススメです
タンパク質が牛や鳥よりも多く、筋肉の疲労回復が測れます
美肌、髪の毛にも効果があります
ビタミンB12が豊富な牛レバーは先ほどもご紹介したように、貧血予防に最適です
いずれにしろ、どのレバーも良い効果をもたらしてくれますが、食べ過ぎには注意が必要です
レバーに含まれるビタミンAは脂溶性で一定期間体に留まります。
そのため、摂取しすぎると吐き気、頭痛などの症状が出ることもあります
丁寧な下処理でレバーを美味しくいただきましょう
レバーの下処理を丁寧にすると臭みが消え食べやすくなります
一番ポピュラーな方法が牛乳に漬け込む方法で、最も効果的な方法であります
1〜3時間漬け込めば牛乳が血なまぐささを吸収し美味しく食べられます
一方で、鶏レバーには塩が効果的です。たっぷりの水に1掴みの塩を入れ20分ほど漬け込みます
和食に使うなら、お酒と醤油につけるのがオススメです
お酒大さじ3杯に対し、醤油大さじ2杯に30分漬け込めば臭みをとりながら下端までつけられます
またおいしく食べるためには下処理の前の下準備も重要です
この段階で血抜きをしっかりできているかが重要になります
氷水にさらすことで、最もよく血が抜けます
ただし漬け込みすぎると、栄養素も抜けてしまうので気をつけましょう
下処理でおいしさに大きな差が出るので手間を惜しまず美味しく栄養をとりましょう
豆知識
鶏レバーの下処理
私がやっている方法は血抜きをしなくても良い方法です
臭みの原因は鶏レバーに含まれる血と成分が加熱により変化して臭みの元を生み出してしまいます
ですからポイントを押さえて下処理することで血抜きをしなくても臭みなくおいしい鶏レバーが食べられます
①加熱する温度に注意する
たっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら火を消して、日本酒を少し加えてさっと混ぜる(これで臭み消しと、ふっくら効果があります)
②鶏肉を投入する
鳥レバーをいれたらサッと混ぜ、ばらかせます
蓋をして30分じっくりと火を通します
ゆっくり火を通すことで硬くならずに臭みもなくしあがります
鳥レバーから臭みが発生するのは一定の温度を超えると含まれている血や成分が反応して臭みの素が発生します
これで鳥レバーは血抜きをしなくても大丈夫です
③氷水に落としてしっかりひやす
④キッチンペーパーで余分な水分をとる
⑤これをいろんな料理に調理していって下さい
調理ポイントはサッと加熱のがポイントです加熱しすぎると固くなるので注意して下さい