野菜

カット野菜は便利だけど危険!は本当?

カット野菜はコンビニやスーパーなどで手軽に購入でき,

既にカットしてあるのでとても使い勝手が良い商品ですよね

一人暮らしやお子様がいる主婦の方、高齢者などにはとても時短な商品で使い勝手が良いものだと思います

一方でカット野菜には栄養がないだとか,危険な薬品を使って消毒していると言う噂も出ています。

ネットや悪い所だけの情報を切り取って信じていませんか?

そこで今回はカット野菜の人気の理由と危険な理由を見ていきましょう!

カット野菜が人気の理由

①手軽に野菜が食べられること

最近はにんじんや千切りキャベツ、レタスや単品野菜から野菜炒めやゴーヤチャンプル、サラダ、筑前煮、シチュー用など様々な野菜が一緒にパックされたカット野菜も多く出ていますよね

例えば焼きそばを食べたいと思った時、野菜炒め用のカット野菜とお肉とめんを買えばすぐに調理にかかれます

また焼きそばに必要なキャベツ、ピーマン、にんじん、玉ねぎを時々買い揃える必要がなくロスも出ないのがとても使用側にとってはメリットがあります

まさに、一人暮らしの自炊や老人にはもってこいだと思います

② 1袋100円前後と値段が一定なこと

カット野菜は、全国の農家と長期の年間契約で価格を決めているので値段が上がりにくくなっています

価格が安定しているので野菜が高騰している時でもカット野菜はいつでも同じ値段で買えます

野菜が豊作でキャベツ1玉100円だと、カット野菜のキャベツは割高に感じてしまいますが

不作で1玉300~400円になってくると1玉の3分の1~4分の1程度が1袋100円で買える、 カット野菜のキャベツの方がとても魅力的に感じますよね

③生ごみの量が減る

丸ごと1個の野菜を買って皮を向いたり痛んでいるところを取り除き、野菜の芯や茎を取り除いて行くと必ず出てしまう生ゴミですが。

カット野菜の野菜は痛んでいる部分や食べられない茎や芯、皮の部分を取り除いた状態でしかもカットされて袋詰めされているので捨てる生ごみの量が大幅に減ります

夏場とか匂いが出て、生ごみの処理に困る時期がありますよねカット野菜の出るゴミは袋だけですカット野菜がかなり便利なのがわかりますよね

④下準備をする時間が省けて時短になる

野菜を使った料理を作るとき面倒なのが野菜を洗ったり切ったりする下準備が必要なことです使い終わったらまな板や包丁を洗う作業も大変手間ですよね

カット野菜は名前の通り皮や茎などが取り除かれた。

カット済みの野菜ですので袋から開けた後はすぐに調理ができ包丁やまな板も洗わなくて良いのでとても時短になりますよね

 

メリットがとっても多いカット野菜ですが

「栄養価がほとんどない」「殺菌するために薬品がたっぷり使われている」

冷凍状態で販売されている野菜に関しても

「製造過程で栄養が失われている」

などの良くない噂を聞きますよね

問題です!

カット野菜や冷凍野菜には薬品での洗浄で栄養素がほとんど含まれていない?

カット野菜と生の野菜に含まれている栄養素にはほとんど違いはありません

強いて言うなら水に溶け出してしまう水溶性ビタミンに関してはカット野菜の製造過程で流れ出てしまう位です

でも水溶性ビタミンが流れ出てしまうのはカット野菜に限った話ではありません

家庭で生の野菜を食べる時にも必ず1度は水洗いしますよねカット野菜ほどでは無いですが生の野菜を食べる時も水に溶けだす栄養素が多少は失われてしまいます

ただし栄養価の違いは大きくないにしろ、味そのものもや食感などはもちろんカット野菜よりも、生の野菜の方が良いといえますよね

・洗浄の時に体に悪い薬品を使っているんじゃないの?

・カット野菜はどうやって作られているんでしょうか?

カット野菜は主に専門の加工工場で作られています

カット野菜の品質低下を防ぐために加工工場では原料となる野菜と加工で使用される機器の洗浄、殺菌が徹底されています

野菜は地下水や水道水で予備洗浄されます予備洗浄することで野菜についている土の除去と野菜の温度を下げて品質低下を防ぎます

きちんとした洗浄を行うことで微生物の数を大幅に減らし殺菌と同様の効果が得られます

カット前か後また両方で野菜の洗浄(殺菌)を行っています

カット野菜の殺菌剤として主に使われているのが

「次亜塩素酸ナトリウム」(塩素系殺菌剤)になります。

次亜塩素酸ナトリウムはカット野菜などの洗浄以外にも家庭用の塩素系漂白剤、殺菌剤としても利用されています

カット野菜の袋を開けたときにたまにプールみたいな塩素っぽい匂いがすることがあると思いますが、それはこの次亜塩素酸ナトリウムが原因です

次亜塩素酸ナトリウムは食品添加物として認可されています安全性は保証されています

カット野菜は何度も水や次亜塩素酸ナトリウムによる洗浄を繰り返していますが

これは、微生物や菌を除去することで危険性を排除し安全な商品にするために欠かせない作業です

また食品の変色を防ぎ鮮度維持を目的にクエン酸、グルコン酸、コハク酸などのph調整剤が使われることがあります

次亜塩素酸ナトリウム、ph調整剤は食品添加物ですが調査、検査の結果食べても安全なものを国が認可しているから食べても健康を害する事はありません

ちなみにカット野菜の袋を開けた時に無臭のものもあると思いますがこれは「電解次亜水」と言う弱酸性の電解水で現れている可能性があります

『電解次亜水』は水にとっても近い成分ですが殺菌効果は非常に高いと言う優れものです

哺乳瓶の殺菌で有名な「ミルトン」も電解次亜水とはphが異なりますが、同じく電解水が使用されています

体に入っても安全な物質ですよね、そして最近は『電解次亜水』を使ったカット野菜の殺菌が増えてきています

ほぼ水と同じ成分で高い殺菌効果まで備えている『電解次亜水』で洗浄されたカット野菜ならとても安心ですよね

生野菜ではなく熱を加えることが可能なカット野菜いわゆる根菜類には熱処理が施されています

具体的には75度で1分の加熱をしてます。

薬品を一切用いてないので一番安心な殺菌方法といえますよね

問題です!

生の野菜を切るとすぐに変色するのにカット野菜はなぜ変色しないか?

カット野菜が変色しないのは袋の中に窒素が入っているからです

そもそも野菜が変色してしまう理由は、野菜が空気中の酸素に触れその酸素と野菜の成分が化学反応を起こすためです

カット野菜を梱包する際に袋の中を窒素で満たすことで野菜が酸素に触れずに変色を防止してくれます

結論

「カット野菜は危険か安全か?」と問われたら「品質的に問題なし、むしろ安全」と言えますよね

カット野菜の加工工場では一般のキッチンでは考えられない位衛生管理がとてもしっかりしています

「0157」や「0148」などの食中毒は肉や魚を切ったまな板を洗わずに野菜を切ったり手を洗わずして調理することで金が食品に繁殖して起こります

特に、7月から9月の夏場は食中毒が発生しやすい時期です

衛生管理が整った加工工場で作られたカット野菜を使った方が、殺菌消毒がきちんとされている分、安全衛生といえますよね

チェーン店の飲食店で出されている料理のほとんどの野菜は、業務用に作られたカット野菜で作られています。

またデパ地下やスーパーのお惣菜などにもカット野菜が使われることが多いです

知らず知らずにカット野菜は我々の食卓に上がっています

「カット野菜は危険」と言う人は、外食や中色も控えた方が良いと言っていいほどです

カット野菜は安全だと言ってもやはり食品添加物は気になると言うところです

そういう人は普段は丸ごとの野菜を買って調理して、時間がない時やちょっと炒め物や煮物が食べたい時などカット野菜を利用すると言うふうに使い分けるのが良いと思います

ちまたではカット野菜の悪い情報だけが溢れていますが、カット野菜は安全で便利なものは紛れもないことです

これらのいろいろな意見を自分自身で吟味した上でしっかりとした情報を理解した上でカット野菜を活用していきましょう。