飲み物

プロテインの歴史、効果、飲み方

最近美容と健康に良いと言う触れ込みでプロテイン市場は一気に拡大していっています

しかし情報の1部だけが拡大解釈されていて誤解や誤った認識が広まっています

プロテインの歴史

プロテインは日本語で言うタンパク質。

このプロテインと言う物質自体は1938年に発見されました

和暦で言うと昭和13年。世界的には戦争に突入する前の時代です

1940年当時のプロテインに対する認識はエネルギー源としては役に立たないけれど、筋肉のもとになる栄養素と言うものでした

1950年代、60年代頃は、アスリートをメインにタンパク質摂取の強化が行われていましたが主なタンパク源は牛乳や牛肉でした

日本では科学技術の発達に伴い1980年には体に吸収しやすいタンパク質の摂取方法の1つとして今のプロテインが登場しました

日本ではプロテインの研究が遅れをとっていたようだが

1950年代にはすでに海外では錠剤タイプのプロテインが売られていて、

ボディービルの広告雑誌にも、輸入物のプロテインが紹介されていました

1980年に日本でも健康補助食品としてのプロテインが流通し始めましたが、当初はアスリート向けの要素が強かったです

今のように広くプロテインが飲まれるようになったのは2015年位からです

2006年ごろにアスリートだけでなく健康を気遣う人や女性に向けた商品も開発されましたがアスリート向け、どれもボディービルダーのような筋肉質になりたい人向けのイメージが強すぎて中々世の中に広まってはいかなかったんです

現在はプロテインの味もかなり良くなっています、

その理由は大豆由来⇒牛乳由来に変わったからと言われています

全てが牛乳由来になっているわけではなく、全体的により溶けやすいパウダーに改良されています

さらに大豆由来の大豆の独特の後味や匂いが苦手な人も多いと思います

牛乳由来のプロテインには無いので、飲みやすさもアップしています

 

人工甘味料が発達したことも重要な役割になっています

皆さんは人工甘味料、食品添加物と聞いた途端に、身構えて天然や自然と聞けば無条件で良いものだと思われていませんか?

プロテインにおける人工甘味料は甘さや口当たりの良さを低カロリーで付加できるようにしたものです

砂糖で甘さを感じさせるためにはかなりの分量が必要です

プロテインも、体への吸収を良くするために少量の糖質は含んでいますが

砂糖を沢山入れたら栄養バランス的にもカロリーも大変なことになってしまいます

人工甘味料をうまくブレンドすることでプロテインは広くいろいろな人に飲みやすい飲み物になりました

プロテインというと、太るとか、ムキムキになると言うって心配する人がいますが?

プロテインを飲んだからと言ってムキムキになるとかと言うのは間違いな情報です

プロテインに限らず何か飲んだり食べたりしたことだけが原因で引き起こされる結果はないと言っても過言ではありません

プロテインでムキムキになるということは筋肉を増やすと言うことです

筋肉のつき方はその人の体質にもよるので、同じ物質を同じだけ食べて同じように運動したから同じような体つきになると言えば、答えは違いますよね

そもそも筋肉が増える原因は筋肉を鍛えて刺激して肥大させて、筋肉が分解されるより多くのタンパク質を補い傷ついた筋肉を修正するときに少しずつ大きくなっていきます

タンパク質だけでじゃなくて他の栄養素のバランスもとても大事です。

ムキムキになるには専門トレーナーの指導のもと厳しい管理のもとにやっと出来上がるのがムキムキボディです

プロテイン少し飲んだ位でマッチョになれたらボディービルダーの皆さんがとても気の毒ですよね

プロテインを飲んで太る?

考えられる可能性は2つあります

1つ目はプロテインを飲みすぎたり食品で糖質脂質を取りすぎてトータルの摂取カロリーがオーバーしているからです

もう一つは運動しないでプロテイン含め大量にタンパク質摂取しすぎることで、分解しきれないタンパク質が脂肪に蓄えられてしまっているからです

何らかの疾患を抱えていない限り太る理由は、

摂取カロリーが消費カロリーよりオーバーしているからです

プロテインも商品によってそれぞれですが

1杯100㎉前後です1日3回摂取したらこれだけで300㎉水だけでなく牛乳や豆乳に溶かせばその分カロリーが上昇します

牛乳200㎖で140㎉位あります1日3回飲んだら牛乳と合わせて720㎉も摂取してしまいます

このままいつものように食事をしたらカロリーオーバーになってぶくぶくと太ってしまいますので普段の食生活も重要になってきます

もともと日本伝統的な食生活ではタンパク質が不足しやすいんです

だから昔の人は大豆を使った味噌や豆腐、納豆を食べてきましたが、特に食物性のタンパク質は摂取しにくいです

筋肉だけでなく皮膚や内臓骨上ホルモンや酵素もタンパク質でできています

人間の体は約10万種類のタンパク質から構成されています

このタンパク質はわずか20種類のアミノ酸が数10~数100個以上の鎖状につながってきていますが

20種類のうち9種類のアミノ酸は体の中で作り出すことができません

だから食べ物から摂取しなければならないんです

恐ろしいのは体内のエネルギーが足りなくなると、人間の体は筋肉のタンパク質をエネルギーに変えて生命活動維持しようとすることです

アスリートや体を鍛えたい人だけではなく、美容に気を使う女性や育ち盛りの子供もプロテインで食事からでは足りないタンパク質を補うと良いのです

タンパク質を取ろうとして肉を食べると脂質も同時にとってしまいますので、重要なのは、バランスの良い食事を取ることです

例えば育ち盛りの15歳の子供の場合1日あたりのタンパク質の摂取量の目安は65gが推奨されています

65gのタンパク質を食事から取ろうとすると

・ご飯どんぶり1杯300g.

・牛もも肉の脂身なしを100g,

・鮭ひときれ70g、

・納豆1パック、

・牛乳コップ1杯で取ることができます

意外と簡単に取れそうだと思いますが、毎日の食生活の中ではなかなかこの健康定食のようなバランスを維持するのは難しいんです

さらにご飯やパスタ食べすぎたり、肉にこってりバター醤油ソースをかけたり、

鮭や納豆に醤油をかけすぎて塩分を摂りすぎたり他の栄養素も多く取り過ぎてしまいます

お腹が強い人は大豆由来の水プロテインでも牛乳由来の濃いプロテインでも大丈夫ですが

牛乳由来のホエイプロテインの方が体への吸収が早いと言われています

お腹の弱い人や牛乳が苦手な人はソイプロテインを選ぶと安心ですね

またプロテインにもビタミンやコラーゲンが一緒に取れるのもあります、期待する効果や不足しがちな栄養素プロテインと一緒に取ることを考えて、配合されている内容を見ながらプロテインを選ぶのも良いと思います

タンパク質を含む食品

特に卵は高タンパク質、低糖質の理想的な食材です

卵は栄養価が高いから1日1〜2個目安に食べるといいと思います

後はノンオイルのツナと糖質の少ない葉物野菜でサラダを作って食べるのもいいですね

大豆をはじめとした豆類もいいです

黒豆はタンパク質源として優秀ですが食物繊維もとても豊富に含んでいます

黒豆の黒色はアントシアニンと言う色素なんですが抗酸化物質でもあります

心臓疾患のリスクを下げることができると期待されています

ひよこ豆も食物繊維とタンパク質が多いけど低カロリーでクセのない味でとても食べやすいです

最近では蒸し豆もスーパーなどで売っているので食事に取りやすいと思います

牛乳やチーズも高タンパク低糖質の食品です

魚の中では特にサーモンがお勧めです

脂質が多めですが良質なオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸を豊富に含んでいます

オメガとは油脂の一種で、人体にとても必要な栄養素です。

ただ人間の体内では生成できませんので食べ物からの摂取がとても重要になります。

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は両方をバランスよく摂取することが大切です

サーモンはその両方をバランスよく摂取できる貴重な食材です

心疾患を抑えたり炎症を抑える作用も認められています

ナッツ類もとても良い食材です。特にピーナッツはタンパク質と食物繊維が豊富ですが、ただナッツは脂質が多いので食べ過ぎには注意してください

3食のご飯で毎日、肉や魚や卵、タンパク質を意識して食べるのはこの飽食の時代とても難しく思います。そこで、プロテインで毎日コンスタントにタンパク質を補って、高タンパク生活を続けましょう

プロテイン飲み方

コーヒーやココア味は牛乳と相性がとても良く、牛乳と一緒に入れるとカルシウム、ビタミンB、ビタミンDも取れます。

豆乳でもソイラテみたいな味になりますよ

運動した後ならスポーツドリンクと一緒に飲むのも一石二鳥で良いと思います

寒いときにはホットドリンクにしても美味しく飲めます

先に液体とプロテインシェイカーでよく混ぜてから、電子レンジで温めればダマにならずに温かいプロテインが飲めます。

1つ注意が必要な事はプロテインの作り置きは絶対しないこと。栄養価が高い分作り置きすると細菌が繁殖して劣化します飲める分だけ作って作ったらすぐ飲みきる事が重要です