野菜の中でも特に手軽に食べられるものがトマトですよね
ミニトマトは洗ってすぐにつまめるし、忙しい人でも食べやすいし、
トマトジュースやケチャップを取り入れている人も多いかもしれませんね
「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言う諺がある位
栄養価が高くて健康に良いと言われるトマトだけど実際はどんな栄養素や効能があるか知っていますか?
今回はトマトとはどんな野菜でどんな色や効能があるか見ていきましょう
食べ過ぎは体によくないから注意点や、
1日の摂取量の目安や
お勧めの調理法や保存の仕方も紹介します。
まず初めにトマトについて簡単に見てみましょう。
トマトと言えばイタリアのイメージがあるかもしれませんが、
実はトマトの原産地はペルーやボリビアなどの南米です。
そこから16世紀頃にヨーロッパに伝わったんですけど、
最初はトマトが赤色であることから毒があると思われてなかなか普及しなかったんです
日本には17世紀頃江戸時代に伝わっていましたが、
最初は観賞用つまりトマトを食べずに花と同じように、眺めて楽しんでいましたが
食用になったのは明治以降のことです。
現在市場に出回っている、最も一般的なものは「大玉トマト」と言って重さ150グラム以上のものです
品種の中では「桃太郎」が一番よく食べられています
トマトなのに「桃太郎」って名前なのは
「誰もが知っているフルーツ感覚の名前にしたい」と言う願いが込められているからなんですよ。
おいしいトマトを選ぶコツは、全体が赤くてずっしりと重いもの、
ヘタが濃い緑色で皮にハリ、ツヤがあるものを選ぶことです。
ヘタの反対側のお尻の部分に放射状の筋がきれいに出ているものは甘みが強いとされているから後側もよくチェックしてみて下さい
ヘタがしおれていて黒ずんでいるものは。収穫してから時間が経っているものです。
傷があるものは傷みやすいから早めに食べるようにしましょう
そんなトマトが苦手な人もいるかもしれませんが、最近のトマトは食べやすく品種改良されたものも増えています。
トマト大きさに関係なく糖度が特別に高いものを総称して「フルーツトマト」と言うんですけど
名前の通り果物みたいに甘いですトマトの酸っぱさや青臭さが苦手な人にオススメです。
20g~30gほどの「ミニトマト」の品種で細長い形が特徴の「アイコ」は歯ごたえが良くてゼリー部分が少なめですだからトマトのぶよぶよした感じやトロットしたゼリーの部分が苦手な人にとって食べやすい品種です。
一口にトマトといってもいろんな種類がありますね。
トマトの栄養素
①リコピン
トマトの栄養素と言ったらリコピンが思い浮かびますがリコピンはトマトの赤い色素成分のことです
リコピンの1番の働きは「抗酸化作用」と言って活性酸素を取り除いて酸化の働きを抑えることです
活性酸素は体にとって必要なものだけどストレスなどで大量に作られると細胞にダメージを与えたり過酸化脂質を作り出してしまいますその結果動脈硬化やがん、老化免疫機能の低下などを引き起こしてしまいます
そんな時に活躍するのがリコピンですリコピンは酸化を抑えたり過剰に作られた活性酸素を取り除いたりすることでこれらの病気の発生を予防する効果があります
そんなリコピンの抗酸化作用はとても高くて同じ抗酸化物質である「ビタミンE」の100倍以上と言われてます。
リコピンには紫外線によって暗くなった肌の回復を促進する働きもあるから日焼けした時にも効果的です。
またリコピンには血液中の善玉コレステロールを増やす働きもあるので動脈硬化や生活習慣病の予防も期待されています
② Βカロテン
トマトには100グラム当たり540μgのβカロテンが含まれています。
普通βカロテンが100グラムあたり600μg以上入っているもの「緑黄色野菜」と呼ぶんです
食べる回数や量が多いことから特別にトマトも緑黄色野菜に分類されています
Βカロテンには「抗酸化作用」があるだけでなく
体内で必要に応じて「ビタミンA」に変わります
そして粘膜や肌を強くしてくれたり免疫機能を維持してくれたりします
③ ビタミンC
トマトには100g当たり15mgのビタミンCが含まれています
ビタミンCは1日200mg取ることを推奨されています
普通サイズのトマト(約150グラム)を1個食べると1日に必要な量のおよそ4分の1が取れます
ビタミンCにはコラーゲンを合成したり鉄分の吸収を良くする働きがあります
また肌のメラニン色素の生成を抑える働きもあるから、リコピンとのダブルパワーで日焼けした肌に効果を発揮します。
④ルチン
ルチンには血液を改善したり毛細血管を丈夫にする働きがあるので、動脈硬化の予防になります
ルチンはビタミンCの吸収を促進する働きがあるので、トマトを食べることでビタミンCとルチンの両方が摂取できてコラーゲンの合成が促進されます。
⑤カリウム
カリウムには体内の余分なナトリウムを体の外に出す働きがあり高血圧の予防になります
ナトリウムには水を蓄える作用もありますのでカリウムを摂取することで水分が細胞の中に溜まるのを防いでむくみを予防することができます。
こうしてみるとトマトに含まれる栄養素には抗酸化作用や肌へのメリットなどがあるとわかりましたね。
でもそんなトマトも食べ過ぎには注意が必要です
トマトは野菜の中でも特に酸味が強いから食べすぎると胃腸に負担がかかってしまいます
またトマトの皮も消化しにくいからたくさん食べ続けると消化不良でお腹が痛くなってしまう人もいます
さらにトマトには水分も多いので食べ過ぎると下痢を起こすこともあります
ちなみにすぎが原因の「花粉症」の人はその期間の間
生トマトを食べるのは控えたほうがいいと言われています
何故かと言うと杉の花粉とトマトのタンパク質の構造が似ているので、アレルギー反応を起こしてしまうことがあります
食べてで症状がなければ特に心配する必要はありませんが、原因の1つでも有るかもしれませんので知っておいても損はありませんよね。
このようにトマトには健康にメリットがある一方で食べ過ぎによるデメリットもあるので適量を食べるようにしましょう
1日の摂取量は普通サイズのものなら1日に2〜3個、ミニトマトなら10個〜15個位にしておいて下さい。
トマトの栄養素が効率的に取れる調理法
トマトの栄養素である「リコピン」と「βカロテン」は油に溶けやすい性質があるので
吸収率が上がるように油と一緒に摂取すると良いでしょう
オリーブオイルをサラダにかけたり、塩とニンニク、ごま油を合わせてナムルにしても良いでしょう
トマトをすりつぶしたりして細胞の壁が壊れるとよりリコピンが吸収されやすくなるのでミキサーでスムージーにしたりトマトソースにするのがオススメです
またリコピンは加熱するとより吸収率が高まるので
煮込み料理やスープにしたり焼いたり炒めたりしてもいいですよ
トマトは加熱すると甘みと旨みがぐっと増すのも嬉しいポイントですよね
トマトの保存方法
買ったトマトがまだ青かった…なんてときにはしばらく常温で保存しておくと赤くなります
りんごと一緒にビニール袋に入れておくとより早く追熟できます。
夏場は常温での保存には適さないので注意してください
一方完熟したトマトはラップで包んだりポリ袋に入れたりして冷蔵庫の野菜室で保存しましょう
この時下手を下にして保存するとトマトがつぶれません重ねると痛んでしまうので注意してください
そして完熟したらなるべく早めに食べるようにしましょう
もしも完熟したトマトが使い切れない時は冷凍用のビニール袋やジッパー付きの保存袋に入れてまるごと冷凍保存するのがお勧めです
冷凍すると半解凍したときに、皮がつるっと抜けるから煮込み料理に使いやすくなります
トマトには様々な栄養素が含まれていますかその中でも特に赤色の色素である「リコピン」は抗酸化作用が高く免疫力を高めてくれることがわかりましたね
炒めものや煮込み料理にぴったりなだけでなく
添えるだけで料理が華やぐから食卓の彩りにも欠かせないですね
そんなトマトを上手に取り入れて健康な生活に役立っていて下さい