スタミナ料理には欠かせないニンニク、様々な料理に使われているニンニクですけど
食べると口の匂いが気になると言う人も多いんですよね.
その一方で「ニンニクが体に良い」とも言われています
そこで今回は「ニンニクの栄養や効能」そして口臭対策について見ていきましょう
ニンニクはどんな植物なのか歴史を追って説明していきます。
ニンニクは、古代エジプトなどで紀元前から栽培されていました。
古代エジプトではピラミッドを建設した労働者たちの食料として玉ねぎとニンニクが提供されていました。
昔からニンニクの栄養が高く評価されていたことがわかりますね
またニンニクはとても神聖視されていて数千年にわたって魔除けとしても使われていました
日本でも無病息災を願って邪気を払うためにニンニクを門に掲げる風習があります。
そんなニンニクが日本に入ってきたのは奈良時代の前位で当時は「ニンニク」ではなく
「ヒル」と呼ばれていました。
「ニンニク」と呼ばれるようになったのは室町時代の初期ごろです
ニンニクの語源は「忍辱(ニンニク)」と言う仏教の説だと言われています
「ニンニクの強烈な匂いを耐え忍ぶ」と言う意味がこめこめられています
語源は他にも諸説あるますけどニンニクの匂いが関係している節が多く見られます
ニンニクの匂いは昔から臭いことで有名だっただ
歴史を追っている中でも「ニンニクには健康効果がある」と言うことが昔から知られていたことがわかりますよね
では早速、ニンニクに栄養と効能を見ていきましょう!
「ニンニクの栄養、効能」
①疲労回復や需要競争の効果
ニンニクには「アリシン」と言う成分が含まれていますこれはあの強烈な匂いのもとでもある成分ですが「ビタミンB1」の吸収を助けてくれます。
体内に吸収されたビタミンB1はエネルギーを作る働きを助けてくれます
またニンニクは『スコルジニン』と言う成分も含まれていますが、
これには新陳代謝を促進させる効果があります
新陳代謝と言うのは古い細胞から新しい細胞へと入れ替わっていくことです
エネルギーを新しく作り出す力を高め、新陳代謝を促すことで疲労回復や需要競争に効果があると言うわけです
②血液循環を促進させる作用
アリシンやスコルジニン(スコルジン)には末梢の血管を広げてくれる作用があります
末梢の血管と言うのは、例えば手足や指先の血管ですが、血管が広がるとどうなるかと言うと血液の巡りが良くなります。
また、血管がぎゅっと縮んだ状態は、血管に大きな負荷がかかっています
そんな状態が長く続くと血液を送り出している心臓にも大きな影響があります
末梢の血管が広がることで冷え性の改善だけでなく高血圧の改善が期待できます
また血管が縮んだ状態だと「血栓」と言う、血の塊が血管に詰まってしまうことがあります
血管が詰まると血液がうまく行き渡らなくなってしまっている部分から先の血管に栄養が行き渡らなくなります
すると、詰まっている部分から、先の血管がだんだん機能を失っていって、最終的には死んでしまうことになります
そうなると心筋梗塞や脳梗塞が起こってしまいます
つまり末梢の細い血管を広げる事は、心筋梗塞や脳梗塞といった血栓が詰まって起こる病気の予防効果にもつながります
③コレステロール値の低下
アリシンには血液中のコレステロール値を下げる働きがあります
血液中にコレステロールがたくさんあると血管にくっついて血管が細くなってしまいます
だから血圧が高くなったり血管が詰まりやすくなったり血管そのものが硬く変化してしまう原因にもなります
血液中のコレステロール量が減ることで高血圧の改善や動脈硬化の予防生活習慣病である脂質異常症の改善も期待できます
④殺菌作用がある
アリシンにはタンパク質中の特定の部分と結合する性質があります
病原菌を構成しているタンパク質と結合することで病原菌の細胞の構成が変化します
そうなると病原菌はうまく活動できなくなって最終的には死んでしまいます
つまりアリシンは殺菌作用を示すことがわかっています
ニンニクの持つ殺菌作用は細菌だけではなくウィルスにも効果があると言われています
⑤抗酸化作用がある
「アリシン」と言う成分ですが、強烈な臭いの原因だと言いましたけど、
ニンニクにはもともと「アリイン」と言う成分が含まれていて、
ニンニクをすりおろしたり刻んだりすることでアリイン⇒アリシンに変化します
「アリイン」は無味無臭のアミノ酸ですが、強い抗酸化作用を持っています
人間の体内には「活性酸素」と言う物質が存在していて、
体内に侵入した細菌やウィルスの攻撃から体を守ると言う良い働きを持っています
ですが活性酸素の働きはとても強くて、正常な細胞まで攻撃してしまうことがあります
正常な細胞が攻撃されると、異常な細胞に変化してしまう場合もあります。
これが、がんの原因にもなります
アリインが持つ「抗酸化作用」と言うのは余分に発生してしまった活性酸素を無害な物質に変えると言う作用です
だから、がん予防につながると言うわけです
他にも生活習慣病などの様々な病気の予防にもつながります
このように様々な良い効果を持つニンニクですが食べ過ぎには注意が必要です
そこでここからはニンニクを食べ過ぎたらどうなるかについて見ていきましょう
『ニンニクを食べすぎるとどうなるか?』
①胃腸の環境の悪化
ニンニクに含まれる成分には強い殺菌作用があると先ほど言いましたが、
人間の胃腸内には様々な種類の腸内細菌が住んでいます
その中には善玉菌と悪玉菌が存在していてこの2つのバランスを保つことで胃腸の環境が維持されています
ニンニクを食べ過ぎることでこれらの腸内細菌もやっつけられてしまいます
そうなると腸内細菌のバランスが崩れてしまって胃腸の環境が悪化してしまいます・
胃腸環境の悪化で何が起こるかと言うと
下痢や便秘になったり、ひどいときには腹痛や胃痛になったりします。
特に空腹時に食べ過ぎると腹痛や胃痛がひどくなるようなので気をつけましょう
また胃腸環境の変化は胃腸が荒れる原因にもなるから必要な栄養素の吸収がうまくいかなくなってビタミン不足を起こすこともあります
ビタミン不足は肌荒れの点滴ですよね
もっとひどくなると、口内炎や口角炎、皮膚炎などになってしまうこともあります
②貧血を引き起こす
ニンニクを食べると鉄の吸収を促進してくれますが
食べ過ぎてしまうと血中のヘモグロビン量が減ってしまいます
「ヘモグロビン」と言うのは赤血球に含まれているタンパク質のことで鉄を含んでいます
ヘモグロビンは酸素と結合して、体内に酸素を運ぶ働きを持っています
血中のヘモグロビン量が減ると言う事は赤血球つまり血液の成分が少なくなると言うことです
さらに「溶血」と言う赤血球が破壊される現象も起こりやすくなるので、貧血を引き起こしやすくなってしまうわけです
ニンニクを食べすぎると様々な悪影響が起こることがわかりましたね
ニンニクの1日の摂取量の目安はどれぐらいなんでしょうか?
にんにく丸ごと1個が10片すると、健康効果を得るのに適切な量は
「ニンニク4片位」なんです。
すりおろしたり刻んだりしているとちょっとわかりにくいですが、
ニンニク一片が大体5〜7g位だから20〜30g位が一日の摂取量の目安になります,
ニンニクが持つ健康効果を得るための1日の摂取量の目安がわかったところで、
やっぱり気になるのがあの「強烈な匂い」ですよね
ニンニクの臭いの対策方法
調理中に気をつけたいことですがニンニクを切ったときにもし芽があったら、取り除いておきましょう
ニンニクの芽には臭いの原因成分に変化する「アリイン』が多く含まれています
電子レンジで加熱してから調理に使うのもオススメですこれはアリインがアリシンへと変える酵素が熱に弱いからなんです
調理に使う前に加熱することで酵素の働きが抑えられるからニンニクのにおいの成分である「アリシン」も少なくなります
他にもニンニクを選ぶときに「低臭ニンニク』を選ぶのもお勧めです
食べたニンニクの臭いが消えるのに大体16時間位かかってしまいます
食べた後も結構長く匂いが残りますよね
じゃあどうすればニンニク料理を食べても匂いを抑えられるでしょうか?
食事をする前にコップ1杯程度の牛乳を飲むと良い
牛乳に含まれているタンパク質や脂質がアリシンを包み込んで匂いを和らげてくれます
食事中にできる対策もあります、
香味野菜のセロリやパセリなども口臭対策になります
今度は食後にできる対策ですが、
りんごを食べたりりんごジュースを飲んだりするのがお勧めです
りんごには「ポリフェノール」がたくさん含まれていますがこのポリフェノールにはアリシンを分解する働きがあります
ポリフェノールはりんごの皮に多く含まれるから生で食べる時は皮付きの状態で食べましょう
またりんごジュースを選ぶ時は、果汁100%のものを選ぶと良いでしょう
ニンニクの匂いが気になっているときにはぜひ参考にしてください
疲れを感じたらぜひニンニク料理を食べてみて下さい
スタミナをつけて健康的な毎日を過ごしていけると良いですね